会社から逃げ出した経営者が考える安定の話

会社を逃げ出した元経営者

「この会社でうまく行かなかったらどこいってもうまくいかないよ」

「なんだかんだで安定は非常に大切だよ」

Twitterを活用している時、上記の意見をツイートでよく見てたんですが、そのリプを見ていると、会社を辞めたい!!だけども辞めれない!!って人は実はめちゃくちゃ多いことを知りました。

確かに、会社を辞めたい、逃げたい。だけども逃げるわけには行かない・・・という気持ちはすごいわかります。僕もそういう感情を半年間位持ち続けてましたからね。(結局は辞めてしまったわけですが)

今回は、そんな実際に会社を逃げ出した元経営者の視点から見た「安定」について、持論を述べていこうかなと思います。

実体験ベースで書いてますし、僕は自分のことを本当に一般人だと思っているので、割と参考になる部分も多いかなと思ってます。

独立した時、安定はなかったが、保険はあった

自分語りになりますが、僕自身、約2年前に独立が出来たのは正直なところ保険があったことが大きいです。

僕は元々、ベンチャー企業の経営者でした。トップではなくナンバー2の立場でしたし、辞める前には給料を半分カットになってましたが、正直それでも同世代の会社員よりかは給料はもらっていたとは思います。

そして当時は子供の妊娠も発覚。会社をやめて子供を育てていけるのか?という不安は正直にありました。

そんな中会社を逃げるように飛び出した決断に至ったのは我慢の臨界点を迎えたからというのはありますが、そのブレーキがかからなかったのは貯金と保険のおかげです。

当時僕は奥さんに使わないだろうお金は預けていたので、400万円ほどの貯金があったのと、知り合いの会社でひとまず週2,3くらいで働くことがちょうど決定していました。

その2つがなかったら、僕は当時会社を辞める決断をせずに、心を消して耐え忍ぶ人生をもう少し長く続けていたかも知れないです。(そのまま続けてたら病んでいた可能性も十分にありますから、自分的にはよいタイミングだったのだと思います)

本当に追い詰められたときに僕を救ってくれたのは強い心とかではないです。単純な貯金と保険でした。

挑戦は大切だけども、最低限のセーフティネットは生きる上で必要だ。

「若いうちのお金は今すぐに使え!」「貯金なんて必要ない!思い立ったら企業でも独立でもすぐ行動だ!」という風潮はあちこちで聞きますよね。

僕自身、大学4年で大学中退して、まともな社会人経験をしてないままベンチャーの幹部になって、最後は心を病んで退職して、今もフリーランスとして生きているような人間ですから、「安定」なんて言葉は傍目から見たら全然似合わないよなとも思うんですが、個人的には上記の意見には両手を振って賛成ではありません。

お金は使ったほうが良いですが、貯金は最低限はしたほうが良いでしょ。と思いますし、挑戦をするにしたって最悪生きれるだけのシュミレーションやセーフティネットは張っておいたほうがいいでしょ。と考えてます。

そりゃ20代前半ならば好きなだけチャレンジすればいいし、自分の生きれる分のお金さえ稼ぐことができれば生活はしていけるのでいいんです。

ただ、20代後半にもなると就職活動だって少し影響が出てきますし、奥さんや子供が居たりすれば守るものも出来てきます。自分がやりたいから!というだけで人生をかけたチャレンジに挑戦できるのか?というと、なかなか難しいものは出てきます。

それでも「いやいや、自分の人生なんだから他社とか関係ないでしょ。やりたいことやろうよ」という意見はありますし、それはわかるんですけども、結婚して子供が出来ていたりすればぶっちゃけその相手や子供のことってめちゃくちゃ大切なんですよね。

別に自分を捨てていきるってわけではなく、奥さんや子供を守ってやりたいという意思が勝つことも全然ありえるんじゃないかなぁと思うんです。

そうしたときに挑戦を後押ししてくれるものって「気合や根性」じゃなくて「最低限の安定やセーフティネット」です。

要は、間違ったとしても失敗したとしてもこのラインまでが最低だ。と考えられる要素こそが僕のような凡人が挑戦する要素としては大切になってきます。

会社を辞めたい・逃げたいと思うのならばまずは貯金をしてみよう

独立してから「会社を辞めたいと思うんですが、踏ん切りがつかないんです」という相談をされることが僕にもありがたいことにたまーにあるんですが。

「貯金してみると良いよ。辞めたいかどうかはっきりするから」と返しています。実際問題、辞めたい!と思っている会社をやめられない理由って、9割方はお金なんですよ。

もちろん、それが全て!とはいわないですよ。恩があるとか、今のタイミングで辞めるのは・・とか、立つ鳥跡を濁さずを大切にしているとか、色々と理由はあると思います。

だけどもそれでも貯金があったならば、そういう気になる部分はあったとしても生殺与奪権を会社に握られていないのならば、本当に辞めたいと思ったら大抵の人はなんだかんだで辞めるんだと思ってます。

(じゃあ今現金300万円持っていたら辞める?と聞かれて、即辞めるというのならば辞めたほうが良いよね、という意見もありますが、まぁ一理あるかなとは思います)

少なくとも、会社を辞めたいと思っている人が辞めれないならば、「なぜ今自分が会社を辞めずにとどまっているのか?」は正確に認識したほうが良いですよね。

とはいえ、これは自分ではそう思いたくないから目をそらしがちなので、客観的に見れる人に意見を聞くのもいいかなと思いますが。

仕事をする上で安定なんてどこにもないからこそ、精一杯土台を作ろう

実際問題、本当の安定なんてものは現代では無いのだろうなと思います。現代、というよりもそもそも安定なんてものは存在しないんですよね。

大企業や公務員も「会社がつぶれにくい」というだけであってリストラされることもあれば、会社が唐突になくなることだって全然あります。

先日、グルーポンが日本を撤退するとニュースでありましたが、知り合いがグルーポンを利用したので社員に話を聞いたところ、日本支社の人間はほとんどがいきなり首になったみたいです。

結局の所は勤めていようが、フリーで動いていようが、起業しようが、「安定」なんてものは本当にはないんですよ。

ただ、だからこそその上でも「安定」して生きていけるように、努力していくことが大切なんだと思います。

それは会社に必要な存在になるためにスキルを磨くこともそうですし、収入の柱を増やすこともそうですし、新しいことに挑戦することもそうです。

安定なんてものはない。安心な環境を自分自身で構築して日々を楽しんで生きることは動く人ならば出来ることだと。

そう思って、最近はできる限りの努力をした上で一日を終えるようにしていこうと意識していますね。

ご参考になれば幸いです。

追伸・フリーランスが安定なんて訳はない

安定に関して偉そうに書いてきて、先日の記事でも「ようやくフリーランスとして家族を養えるくらいになりました」とか書いてた僕ですが。

本日朝にメディアの運営を任してもらっている友人社長から「トラブルが起きたからメディアの運営をやめるかも知れない」と連絡がきました。

結果的には今すぐにメディアの運営を辞める。ということにはならない形になりましたが、少なくとも今回の事案でこのメディアの運営方針自体は大きく変えることとなりそうです。

ちなみに僕が何かをやらかしたとか、誰かが何かをやらかした的な問題でもなくて、不運なもらい事故に当たってしまった。というイメージです。

詳細を聞いていても「誰が悪いことでもないけど、リスクが今後存在するならばメディア運営は停止しても仕方ないよな」と思える出来事でした。とはいえ、僕自身の仕事が一つ無くなる可能性があることも否定は出来ないわけでして。

こんな風に仕事が急にぶっ飛ぶような事件も全然有るわけですから、だからこそちゃんと自分なりの安定を構築していくことは欠かさずやっていかないとなぁと思いますね。

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